Almost Famous   

2005年 09月 11日

1 America - Simon and Garfunkel
2 Sparks - The Who
3 It Wouldn't Have Made Any Difference - Todd Rundgren
4 I've Seen All Good People: Your Move - Yes
5 Feel Flows - The Beach Boys
6 Fever Dog - Stillwater
7 Every Picture Tells A Story - Rod Stewart
8 Mr. Farmer - The Seeds
9 One Way Out - The Allman Brothers Band
10 Simple Man - Lynyrd Skynyrd
11 That's The Way - Led Zeppelin
12 Tiny Dancer - Elton John
13 Lucky Trumble - Nancy Wilson
14 I'm Waiting For The Man - David Bowie
15 The Wind - Cat Stevens
16 Slip Away - Clarence Carter
17 Something In The Air - Thunderclap Newman

これは『あの頃ペニー・レインと』という映画のサントラである。
この曲名をざっと見ただけで感じられるように、なんとも言えない懐かしさと温かみが全編に漂っている映画だ。映像がとてもきれいだったことも印象に強く残っている。大きな感動を呼び起こすタイプの映画ではないけれど、そんな要素がいくつも絡み合って醸し出す雰囲気が、鑑賞後にとても心地のいい余韻をもたらす。
この映画、わずか15歳にしてローリング・ストーン誌の記者に抜擢された少年ウィリアムが、ブレイク寸前のバンドのツアーに同行し、呼称ペニー・レインというグルーピーの女の子との出会いなどを経て、少しづつ大人になっていく、というストーリー。
この少年、こんなにすごい才能をもつ逸材なのだから、よほど有能な大人に成長するんだろうなぁ、と思っていたら、これがなんと、この映画の監督であるキャメロン・クロウ自身の実体験がもとになった映画だった。この監督、音楽ジャーナリストを経て小説家となり、次第に脚本を担当することになり、その流れで映画監督となった人だったのだ。有能な人というのは、どんな分野でも名前を上げるものらしい。
ちなみに、このジャケの写真はペニー・レイン役のケイト・ハドソンで、ラブコメの女王ゴールディ・ホーンの愛娘である。そういえば、ゴールディ・ホーンも『バンガー・シスターズ』という映画で60年代にグルーピーだった役を演じている。この映画もまた、いい雰囲気に満ちていた。

#1。このアルバムはこの曲で始まるというところが、たまらなく気に入っている。この曲のもつ少し寂しげだけれど郷愁に満ちたイメージが、この映画の雰囲気を象徴しているように思う。作品中、少年の母親がサイモン&ガーファンクルの「Bookends」のジャケを持って、この二人を激しく指差し「ドラッグ漬けの人間の目をしているわ。こんな人間に感化されてはダメよ」というようなことを言う。こんなにも美しいハーモニーを聞かせるふたりを捕まえて、何を言い出だすんだろう、この人は…と思わず呆気にとられてしまう。が、この少年はここで反抗するわけでもなく非行に走るわけでもない。ここで、この少年の精神的熟成度が計り知れるのである(?)。
#6のStillwaterが、この映画に登場する架空のバンドである。この曲、他の穏やかな曲に比べるとちょっとアグレッシブで、いいアクセントになっている。なかなかカッコいい曲だ。
#10のレーナード・スキナードは、不幸な飛行機事故を経験しているバンドである。このサントラのライナーノーツを読んで知ったのだけれど(汗)。実はこの映画にも、飛行機で乱気流に巻き込まれるシーンが出てくる。これはレーナード・スキナードに対する敬意を意味するのかもしれない。
#12。ツアーのバスに揺られる途中、ひとり、ふたり、と歌いだし、やがては全員でこの歌を合唱する。その前のシーンでトラブルがありメンバー内に亀裂が生じるのだが、みんなでこの歌を歌うことでその絆を再確認するのだ。そんな様子がなんとも愛情たっぷりに描かれていて、見ていてこっちまで照れてしまうくらい、とても微笑ましい。
#14はヴェルヴェット・アンダーグラウンド(ルー・リード)のカバー。せっかくのデヴィッド・ボウイなのに、どうしてわざわざこの曲を使ったのだろう、とも思う。が、作品中、少年が雑誌の編集長にルー・リードは好きか?と訊かれ「好きだけど、最近のデヴィッド・ボウイのマネはよくないよ」と答えるやりとりがある。「あの頃はそう思っていたけど、今はそんなこと思っていないよ」という弁解の意味で、この曲が使われたのかもしれない。

他の曲はどんな場面で使われたか忘れてしまったし、あまり詳しくないので割愛させていただくが(^^;、この監督の70年代のロックに対する深い愛情が感じ取れるアルバムでもある。
機会がありましたら、こんなアルバムはいかがですか?70年代好きには、たまりません(^^
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by rainy_day_t_12_35 | 2005-09-11 21:38 | 音楽