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「タトゥー・シール」ゲット!   

2005年 09月 18日
「タトゥー・シール」ゲット!_e0063317_22303124.jpg


でも、もったいないから肌にはつけません。
一晩限りだなんて・・・そんなのイヤなんだもん(笑)。

# by rainy_day_t_12_35 | 2005-09-18 22:30 | Queenな話題

空白の2週間 -後記-   

2005年 09月 17日
「伝染性単核球症」
症状
・39℃~40℃の高熱が1週間ほどつづく
・その後、扁桃炎を起こし、白い膜が付着する
・白血球数の増大
・肝機能障害を起こす
・リンパの腫れがみられる
・発疹がみられる
・1ヶ月程度で治癒する

この病気は「EBウィルス」に感染することで発症する。
このウィルス、幼少期ですでに85%の人が症状が出ないまま感染し、抗体ができあがっている。
そして、まれに幼少時に感染することなく成長した人が、初めて「キス」などをした場合に感染してしまうという。そのため、思春期に多発する病気なのである。もちろん飛沫感染もするので、まわしのみなどでも感染する。

ここで、疑問が生じる。
つまり、私がこの年になるまでこのウィルスを持っていなかった、ということの方が信じがたいのだ・・・。
とはいえ、これらすべての病状を見事に経験している。こっそり体中に発疹も出ていた。
さらに、感染経路に思い当たるフシがある・・・・・・。
とすれば、やはり私はこの病気だったに違いないように思う・・・。

なぜだ!?なぜなんだ!?
どうして、なぜ、この年になって、いまさら思春期!なぜゆえ青春!仰げば尊し!それは君が見た光!(←それ言うなら「青雲」)
意味がわかんないよーっ!(T^T)

あなたは、「EBウィルス」を持っていますか?本当に持っていますか?
もし、持っていなかったとしたら、キスをした時に、大変なことになりますよ・・・。
ってゆうか、よく考えたら、そんなひと、私くらいだよ・・・・・( ̄Д ̄;)


<突然お言葉コーナー>

青春再びかえらず、とはひどく綺麗な話だけれども、青春永遠に去らず、とは切ない話である。第一、うんざりしてしまう。こういう疲れ方は他の疲れとは違って癒しようのない袋小路のどんづまりという感じである。

 (坂口安吾「青春論」)

# by rainy_day_t_12_35 | 2005-09-17 22:23 | 健康

空白の2週間   

2005年 09月 16日
7月28日から、私はMusic Fields In Chigasaki主催「J-POPしりとり」をしていた。
J-POPには自信がないので「洋楽しりとり」ほど夢中になれない気がしていたのだが、翌日に「鈴木慶一」でボーナスをとってしまった。これですっかり気を良くしてしまったため、もうこの「しりとらー生活」から抜け出せない予感でいっぱいだった(笑)。

なのに、この29日を最後に、一気にペースダウンしてしまう。
今回のしりとりから個人の過去ログ一覧を見られるようになったらしく、ここから私の行動が見て取れる。しりとらーになると、こんな利点もあったとは・・・。
早速しりとりの過去ログを調べてみると、30日、31日、1日と3日は1回も入れておらず、2日、4日、5日に2~3回。それからまた空白の時があり、次に入たのは、ようやく12日になってからのことだった。

この時、ドロたんの身に一体、何が起きていたのだろう?
あまり興味はないと思うけれど(笑)、振り返ってみることにしました。

7月29日(金) 月末で忙しい日。夕方すぎから高熱を予感しつつも泳ぐ。
7月30日(土) 高熱にうなされ飲まず食わずでトイレすら行かずに丸一日、爆睡する。
7月31日(日) 起きて熱を測ると39℃。ごはんを食べて、また眠った。
8月 1日(月) 動けなかったので、仕事を休んだ。
8月 2日(火) どうしても出社しなければならず、朦朧としながら仕事をする。ついでにしりとりも4回入れている(笑)。
8月 3日(水) またもや丸一日ダウン。
8月 4日(木) 鎮痛剤を飲むと熱が下がったので、出社する。すかさずしりとりを入れ、しりとり掲示板で高熱で死んでいたと報告している(笑)。この時は治ったツモリだった。鎮痛剤で解熱していたくせに、そんなことはすっかり忘れていた。
8月 5日(金) 鎮痛剤を飲んで出社。この日は忙しい。そのくせ、むりやり1回しりとり入れている。こう見えても、しりとりが気になって仕方がなかったのだ(笑)。この日も無謀に2000m泳いでみる。

こうして、正体不明の熱にうなされた1週間が終わろうとしていた。
ってゆうか、早く病院に行けよ!と思うだろうが、私は小さな頃から疲れるとすぐに熱が出る体質なのだ。だから多少の熱くらいでは病院に行かない。この熱も、いずれ治るだろうとタカをくくっていたのだ。

5日の夜は、やはり泳いだことを後悔した。
高熱にうなされる日々が続いたため、健康状態を示すバロメーターがイカれていたのかもしれない。もう何がなにやら、わけがわからなくなっていたのだろう。
この週末はまた先週末の再来か?地獄を見るのか?と思われたが、実際には違っていた。
この時点で、病状はさらに悪化をみせていたのである。
まず、ノドが痛くなってきた。これはマズい、と思った。ここで、いつもと同じただの熱ではないことにようやく気がつく。
こうしてはいられないと、早く寝ることにした。が、うとうとしてもなぜか30分ごとにトイレに起こされる。膀胱炎の感覚とは違い、残尿感もない。なのに、やたらトイレが近い。
しかも起きるたびに寝汗をびっしょりかいていた。起こされるたびに無理矢理ベッドから這い出て着替えてからトイレに行き、水を飲む。つらい。立ち上がるのがつらいのはもちろんだが、何よりも水を飲むのが苦痛だった。それほどノドがたまらなく痛いのだ。(>_<)←このくらい顔をしかめなければ、水すら飲めない。
トイレに起こされるたびに、これで最後だろう最後だろうと思っていたのだが、5回目くらいにようやく悟る。覚悟を決めてベッドサイドにTシャツを山積みにし、コップとお水を入れた2リットルのペットボトルを用意した。

8月6日(土) 40℃を記録。自己ベスト達成。意識が遠のく。「うたたね&トイレ通い」の一日を過ごす。
8月7日(日) 昼間は眠れるようになったが、夜はやはりトイレに起こされる。
8月8日(月) だいぶ良くなったが、それでも38℃。ノドが痛くて満足に声も出せない。さすがに覚悟を決めて、病院に行く。
診察室に呼ばれ、蚊の鳴くような声で病状を先生に伝えた。
と、先生にアゴの下をグリグリさわられ「これはもう、扁桃腺がガッチガチに腫れてるわ」と笑われてしまう。この先生は昔からお世話になっている女医さんなのだ。
強い薬が使えるかどうか調べるために採血して、それから2時間の点滴コースになった。
私はよく熱を出すけれど、基本的には健康体で、滅多にカゼもひかなければ入院もしたことがない。だから、点滴をするのはこれが初めてだった。
3階の病室に移されて点滴を受けているあいだ、窓から見える空がやたら高くて青くて、どこまでも晴れわたっていた。スコーンと抜けるような青空、というのはこういう空のことを言うんだなぁと、ぼんやり考えていた。

点滴が終わった。なんだか腕が痛い。見ると二の腕がボッコリ腫れあがって目も当てられない状態になっていた。うぅぅ、怖い。もう二度と点滴なんてするもんか・・・などと誓いながら、また診察室に戻った。
もう血液検査の結果が出たようだった。
先生に「今まで肝臓が悪いって言われたことあるの?」と尋ねられた。
肝臓?首をかしげていると、先生はカルテに「肝機能障害(疑)」というハンコを押し、このくらい高い数値だと、もう疑いじゃないのよね、と言いながら「肝機能障害(疑)」と線を引いた。

肝機能障害、決定。
この日から、毎日のお注射通いが始まったのである。

8月9日(火) ベッドに横になり注射をしてもらっていると、看護士さんに「今までB型C型って言われたことあるの?」と訊かれる。その瞬間、サーーーーーーーーーーッと、、、血の気が引く音が、聞こえた。
「肝炎、かもしれないの・・・?」
ウィルス性慢性肝炎。それは性感染する病気のなかで、エイズの次に恐れている病気だった。私のつたない医学知識で知りえる限りの話だから、独断と偏見ではあるけれど。ただ単に、海外ドラマ『ER』でエイズを患っているジェニー・ブレという女の人が肝炎にも感染していた、という設定だったため、何となく怖がっていた病気だったのだ。
そんなわけで、この日は「これからこの先、何があろうと誰を恨むことなく、自分の運命を呪うこともなく、あくまでも前向きに病気と戦っていこう」と誓ったのである。だから、精神状態は、昨日見たあの高く青く透き通った青空のように、雲ひとつなく晴れ渡り、平穏そのものだった。
と、言いたいところだが、この日から出社しているにもかかわらず、12日までしりとりを入れていない。どうやら相当ヘコんでいたらしい(苦笑)。そりゃ、そうだ。私は聖人ではないのだから・・・・・。

8月12日(金) 血液検査の結果が出た。肝炎の可能性は否定された。よ、よかったぁ~(T_T)
が、「伝染性単核球症」という病気を疑われる。

この病気、潜伏期間4~6週間で発病し、思春期に多く、キスなどにより感染するので別名「キス病」と呼ばれているものだった。
思春期?フフン。あたしも、まだまだ捨てたもんじゃないわね( ̄ー ̄)♪
などと悦に浸っている場合ではなかった。
感染経路がキスって・・・?
ありえない・・・。どうゆうこと・・・?何の冗談?

忘れもしない、発病した7月29日からさかのぼること約6週間前の6月19日・・・。何やら思い当たるフシが思いっきりあるような気がした。が、あまりにもハズカしい記憶だったので、胸の内に秘めておくことにした。(←思いっきり暴露してるじゃん。)

これが、私が禁酒することとなった経緯の全容である。
幸いにして先日の血液検査の結果でようやく基準値を下回り、病気は完治した。
しかし、こうした一連の事件を真摯に受け止めたおりこうさんの私は、諸悪の根源であるお酒を断ったのです。

つまり、
不特定多数とのキスには充分に注意しましょう。
長い前フリだったけれど、このことを言いたかったのだ。


こうとも言いたい。(ってゆうか、道端で寝るなよ・・・。)

さもなければ
1ヶ月間、お注射通いのハメに陥ります。

最後にこう付け足しておきます。
何があっても私にお酒を飲ませないでください(T_T)/^^^^

おわり。

# by rainy_day_t_12_35 | 2005-09-16 10:26 | 健康

愛されてお金持ちになるためのチャレンジ第二回目   

2005年 09月 13日
あれは確か、7月23日のことだった。
東京に行ってからというもの、どうも生活のペースが乱れて、すっかり「何か」を忘れていた。
そう、「愛されてお金持ちになる」ことを忘れていたのだ(笑)。
思い出してしまったからにはしょうがない。もうとっくにケガも治ったし、愛されてお金持ちにならなければならないので、ウォーキングを再開することにした。

この日は予定もなかったので、気合を入れて2時間のウォーキングを目指し、4kmほど離れた公園に行ってみることにした。
もう何年も行っていなかった公園なので気分的には遠い公園だったが、実際に歩いてみると40分程度で着いてしまった。園内に入ってみると、キレイに整備されて、休憩室と資料室を兼ねたログハウスまで建てられていた。
そこで手にした資料によると、ここはもともと明治時代に、植林の苗木を供給するとともにその見本として木々を植えた場所であるらしい。
そのため、自然林とは違い50種類以上の木が敷地内に混在している。その木々が80年という時を経て立派な林に育っているという、非常に特殊な林らしいのだ。
木に看板がついていて、きちんと何という種類の木なのか、勉強できるようになっていた。
お~、これは、かなり楽しい。こんないい公園がこんな近場にあったなんて、全然、知らなかった!
公園内を散策していると、土の上になんだか紫色のシミがついていた。なんだこれ?と思いよく見ると、ブルーベリーらしき木の実だった。よくみると、そこらじゅう一帯に、いっぱい落ちている。上を見上げると、ブルーベリーの木があった。すごい!こんな大きなブルーベリーの木なんて、初めてみた!
そんなこんなで、あまりの楽しさにウキウキしながら足取り軽やかに園内を突き進んでいくと、他とは違う色の地面に取り囲まれた木があった。近づいていってみると、何かがワーーーと堆積している。なんだろう?と思い手に取ってみると、ヒマワリの種だった。こんなにいっぱい?何でだろう?不思議に思い見上げると、いきなり、リスとバッチリ目が合った!!!かんわいいぃぃぃ!(*^ー^*)リスは一瞬固まった後、慌ててチョロチョロと木のウロに逃げ込んだ^^。そっかー!リスが食べたヒマワリの種の殻なんだぁ~。野生のリスなんて、初めて見たよぅ。

こうして、この日のウォーキングは新たな発見と驚きに満ちたすばらしいものとなった。
ウォーキングって、スバラしい!こんなに楽しくて、しかも「愛されてお金持ち」になれちゃうなんて( ̄ー ̄)フフン♪もう、やめられなーい♪

ウォーキングの楽しさを再確認した私は、調子に乗って翌日も2時間歩いた。
愛されてお金持ちになるためには、週に4回のウォーキングをすればいいので、平日は火曜と木曜に歩くことにした。月・水・金は泳ぐことにしていたからだ。

そうして、月曜に泳ぎ、火曜に歩き、水曜に泳ぎ、木曜に歩いた。忠実にすべてのノルマをこなしてきた1週間も終わろうとしていた金曜日のことである。
7月29日。この日は、なんだか疲れがたまったのか、熱っぽかった。私は疲れるとすぐに熱が出るので、この時もそれほど気にしていなかった。それどころか、泳いだ方が疲れも取れるだろうと思い、いつものように2000m泳いだのだ。
が、その帰り道、フラついている自分に気がついた。これはマズい。かなり熱っぽい。早く帰って、早く眠らなければ。
やっとの思いで家に着き玄関のドアを開けると、何やら茶色いものが目にも留まらぬ速さで飛び出してきた。うッ、やられた!さっちゃんに脱走されたのだ。こんな時にぃぃぃ(T_T)

我が家は過保護なので、絶対にねこを外には出さない。家の側には線路も国道もあるので、心配なのだ。
まぁ、放っておけば勝手に帰ってくるのだが、ネコバカの私としてはその帰ってくるまでの時間が心配で心配で、いてもたってもいられない。
その時も、仕方がないので懐中電灯と鰹節の袋を持って、夜の大捜索を開始した。熱が出てふらふらしている。なのに、こんな夜中にねこを探して朦朧としながら歩きまくっている。さっちゃんが心配なこともあって、泣きそうになった。ついつい、国道の地面をくまなく見てしまう。「大丈夫、不審なものは見当たらない。大丈夫、さっちゃんが轢かれるわけがない。どっかでのほほんとしているに違いない」何度も何度も自分にそう言い聞かせながら、必死で捜し歩いた。
30分くらい経ったろうか?もう12時を回っている。疲れ果て、一旦休憩しようと家に戻ってみると、ドアの前で茶色いのがどっかりと座りこんでいた。ちょうどビクターの犬のように首をかしげて、私を見上げている。「そんなとこで何してんの?早くおうちに入れてよー」とでも言いたげだ。
そうなのだ、さっちゃんってば、こういうヤツなのだ・・・。何はともあれ、無事でよかった・・・(T_T)

そんなこともあり、ようやく布団に入ったのは夜中の1時を回っていた。
次に起きてみると、やはり、夜中の1時だった。
眠れなかったのではない。丸々24時間、飲まず食わずでトイレすら行かずに爆睡していたのだ。
寝汗をびっしょりかいていたので、トイレに行く必要もなかったのかもしれない。これは相当ひどい熱が出ているらしい。やっとの思いでベッドから這い出し、熱を測ってみると、39℃を超えていた・・・。

これが、1ヶ月以上に及ぶ療養生活(ちょっと大げさだけど)の始まりであった。
つまり、『愛されてお金持ちになるためのチャレンジ第二回目』もまた、こうして出鼻をくじかれて、惨憺たる結果に終わったのである・・・。

一体全体、ドロたんの身に何が起きたのか!?
果たしてドロたんが愛されてお金持ちになる日は、本当に来るのか!?
乞うご期待!

*この続編は趣向を変え「空白の2週間」と題して「今日の健康」カテゴリにてお届けします(^^;

# by rainy_day_t_12_35 | 2005-09-13 20:15

Almost Famous   

2005年 09月 11日

1 America - Simon and Garfunkel
2 Sparks - The Who
3 It Wouldn't Have Made Any Difference - Todd Rundgren
4 I've Seen All Good People: Your Move - Yes
5 Feel Flows - The Beach Boys
6 Fever Dog - Stillwater
7 Every Picture Tells A Story - Rod Stewart
8 Mr. Farmer - The Seeds
9 One Way Out - The Allman Brothers Band
10 Simple Man - Lynyrd Skynyrd
11 That's The Way - Led Zeppelin
12 Tiny Dancer - Elton John
13 Lucky Trumble - Nancy Wilson
14 I'm Waiting For The Man - David Bowie
15 The Wind - Cat Stevens
16 Slip Away - Clarence Carter
17 Something In The Air - Thunderclap Newman

これは『あの頃ペニー・レインと』という映画のサントラである。
この曲名をざっと見ただけで感じられるように、なんとも言えない懐かしさと温かみが全編に漂っている映画だ。映像がとてもきれいだったことも印象に強く残っている。大きな感動を呼び起こすタイプの映画ではないけれど、そんな要素がいくつも絡み合って醸し出す雰囲気が、鑑賞後にとても心地のいい余韻をもたらす。
この映画、わずか15歳にしてローリング・ストーン誌の記者に抜擢された少年ウィリアムが、ブレイク寸前のバンドのツアーに同行し、呼称ペニー・レインというグルーピーの女の子との出会いなどを経て、少しづつ大人になっていく、というストーリー。
この少年、こんなにすごい才能をもつ逸材なのだから、よほど有能な大人に成長するんだろうなぁ、と思っていたら、これがなんと、この映画の監督であるキャメロン・クロウ自身の実体験がもとになった映画だった。この監督、音楽ジャーナリストを経て小説家となり、次第に脚本を担当することになり、その流れで映画監督となった人だったのだ。有能な人というのは、どんな分野でも名前を上げるものらしい。
ちなみに、このジャケの写真はペニー・レイン役のケイト・ハドソンで、ラブコメの女王ゴールディ・ホーンの愛娘である。そういえば、ゴールディ・ホーンも『バンガー・シスターズ』という映画で60年代にグルーピーだった役を演じている。この映画もまた、いい雰囲気に満ちていた。

#1。このアルバムはこの曲で始まるというところが、たまらなく気に入っている。この曲のもつ少し寂しげだけれど郷愁に満ちたイメージが、この映画の雰囲気を象徴しているように思う。作品中、少年の母親がサイモン&ガーファンクルの「Bookends」のジャケを持って、この二人を激しく指差し「ドラッグ漬けの人間の目をしているわ。こんな人間に感化されてはダメよ」というようなことを言う。こんなにも美しいハーモニーを聞かせるふたりを捕まえて、何を言い出だすんだろう、この人は…と思わず呆気にとられてしまう。が、この少年はここで反抗するわけでもなく非行に走るわけでもない。ここで、この少年の精神的熟成度が計り知れるのである(?)。
#6のStillwaterが、この映画に登場する架空のバンドである。この曲、他の穏やかな曲に比べるとちょっとアグレッシブで、いいアクセントになっている。なかなかカッコいい曲だ。
#10のレーナード・スキナードは、不幸な飛行機事故を経験しているバンドである。このサントラのライナーノーツを読んで知ったのだけれど(汗)。実はこの映画にも、飛行機で乱気流に巻き込まれるシーンが出てくる。これはレーナード・スキナードに対する敬意を意味するのかもしれない。
#12。ツアーのバスに揺られる途中、ひとり、ふたり、と歌いだし、やがては全員でこの歌を合唱する。その前のシーンでトラブルがありメンバー内に亀裂が生じるのだが、みんなでこの歌を歌うことでその絆を再確認するのだ。そんな様子がなんとも愛情たっぷりに描かれていて、見ていてこっちまで照れてしまうくらい、とても微笑ましい。
#14はヴェルヴェット・アンダーグラウンド(ルー・リード)のカバー。せっかくのデヴィッド・ボウイなのに、どうしてわざわざこの曲を使ったのだろう、とも思う。が、作品中、少年が雑誌の編集長にルー・リードは好きか?と訊かれ「好きだけど、最近のデヴィッド・ボウイのマネはよくないよ」と答えるやりとりがある。「あの頃はそう思っていたけど、今はそんなこと思っていないよ」という弁解の意味で、この曲が使われたのかもしれない。

他の曲はどんな場面で使われたか忘れてしまったし、あまり詳しくないので割愛させていただくが(^^;、この監督の70年代のロックに対する深い愛情が感じ取れるアルバムでもある。
機会がありましたら、こんなアルバムはいかがですか?70年代好きには、たまりません(^^

# by rainy_day_t_12_35 | 2005-09-11 21:38 | 音楽